医療法人社団 恵和会 湯原病院

薬に頼り過ぎない、人間本来の自然治癒力を引き出す治療が基本です。
ストレスケア病棟の新設により、プライベートが守られた快適な空間で治療に専念していただけます。

病気について

精神病とは

判らないことは、怖いことです。

闇夜の物陰、正体不明・・・サイコサスペンスの常套手段は不可解を演出することから始まります。生命防御本能が拒絶反応を起し対象から逃げ出したくなる感覚――これが恐怖です。
不治の病と恐れられた病気も沢山ありましたが、病理研究の進歩と医療メカニズムの理解が進み、格段の治癒実績で希望という福音をもたらしてはいます。
もはや結核をハンセン病と混同する人もいなくなりました。しかし未だにエイズを含め、伝染性の疾患に対しては近寄らないことが一番という防御本能が働いています。
隔離治療というのはインフルエンザでも有効な処方なのですが、何でもかんでも“君子危うきに近寄らず”だけの認識で、正しく理解する以前にまずは遠ざけたい心理があります。

特別なものではなく、現代のストレス社会においては誰もがなる可能性があります。

交通事故での緊急手術から臓器移植まで、新種のウイルスさえも連戦連勝の医学の進歩は喜ばしいことである反面、あたかも部品の修理のような手法ですべてが解決できるような、重大な錯覚を与えていることにも警鐘を鳴らさなければなりません。
人間の身体はプラモデルのようにパーツで組み合わされているものではありません。
ひとつひとつの細胞という生命体が集まり、ひとつの臓器という別の生命体を創り、またその個々の生命体が集まり、全体を構成しているのが人間です。全体=HOL と個=ON が独自に機能しながら調和する全体子=ホロン(HOLON)の関係が生命の神秘であり、不思議でもあり、生命そのものが宇宙といわれる所以でもあります。

精神病とは「心の病」ですか?「心」って何ですか?宗教観ですか?
ハートは心臓に宿るのですか?脳が制御しているのですか?

これらすべて、全体と個のホロン関係同様に一発正解がないのが解答なのです。
外科治療や薬物療法だけでは解が不充分な領域こそが精神病の根源的な課題なのです。生活療法という、判りやすくいえば愛情療法との合わせ技なくして治癒経過は捗りません。医師や看護師のみならず、ご家族のご理解を得ることからしか始まりません。

病気なのだから必ず治る時はきます。私たちはむしろその入院中も、治癒経過の時間さえも、患者さんにとっては貴重な今の人生なんだとの認識で、その時を充足させたいと考えています。
精神病に悩む患者さんの数は300万人を突破し、年々増加傾向にあります。厚生労働省は2011年7月には、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の四大疾病に、新たに精神疾患を加えて「五大疾病」とする方針になりました。職場でのうつ病や認知症の患者数が増加し、重点的な対策が必要と判断されたからです。つまり精神疾患とは一部の特異症状ではなく、誰もが経験するかもしれない現代病であることをご理解いただきたいのです。

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